年賀状、ください
私が最後に書いた年賀状はいつのものだろう。
小学生のころは、年賀状を書くことにワクワクしていた気がする。友人たちの住所を聞いて回り書きまとめて、それが多ければ多いほど苦労はするが満足感が私を満たしていた。
デザインを決めるのも楽しみだった。
スクラッチシールを貼ったり、ステンシルを使ってスタンピングしてみたりと手書きの年賀状を作る楽しさを感じていたように思う。
そのほか一人一人、送る相手の顔を思い浮かべてメッセージを書くのも楽しかった。実家にPCが来てからはデジタルでのデザインを印刷したものにコメントを書く形に変えたのだが、手書きメッセージだけはずっと入れていたはずだ。
それが高校になり、携帯電話を手に入れた私はデコレーションメールでの年始の挨拶になってしまった。
日本らしさを感じる文化、「手紙」というものを時代の流れに身を任せた私は手放してしまったのだった。
ところが。
年賀状、私にもください。
(国民への働きかけは、アイドルの力を借りていけばいとも簡単にうまくいくことを日本郵便は気付いたのだろう。)
今年は年賀状書こうかなと単純に思ってしまうのです、ごめんなさいね。もともと手紙や文章を書くのが好きな性格ともうまくリンクしてくれたようだ。
日本の嵐ファンよ、
いまこそ年賀状を書こう。
(単純明快なものだ、私は)